5年生や6年生って何を読めば聞いてくれるのーー!?
ここから選べば大丈夫!!
小学校の高学年の子ども達に
読み聞かせをするのってすごく緊張しますよね。
「誰も聞いてくれなかったらどうしよう…」
そんな不安からあなたをレスキュー!!
大きくなっても子ども達に読み聞かせしたい!
でも何を読めばいいか分からない!という方に
おすすめ絵本を100冊以上集めました!
7年間学校現場で高学年の担任・司書をしてきましたが、
面白い!なるほど!知らなかった!など、
子どもたちの興味を引けるお話なら、必ず子どもたちは聞いてくれます。
ぜひ素敵な絵本タイムを!
\ 6年生までハマる!よみきかせ絵本を毎週紹介 /
100冊以上!高学年読み聞かせおすすめ絵本
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』ホセ・ムヒカ 述,くさばよしみ 編,中川学 絵 汐文社
本当にあった国際会議でのスピーチ。
読み聞かせももちろんいいですが、調べ学習の教材にもおすすめ。
自分たちの生き方について、
深く考えさせられる1冊。
『なぞかけどうじょう』中川ひろたか 作,大島妙子 絵 金の星社
全部わかったらすごい!
○○とかけまして○○ととく。その心は?
分かりそうで難しい!
絶妙ななぞかけを楽しめる1冊!
『会いたくて会いたくて』室井滋 作,長谷川義史 絵 小学館
LINEや携帯電話の扱いについて学習するときにさりげなく読みたい1冊。
ひまわりホームにいるおばあちゃんに会いたいのに、会っちゃダメと言われている僕。会っちゃダメってどういうこと…不安になっているとホームの窓辺におばあちゃんが!
おばあちゃんが秘密の会話で大切なことを教えてくれる。自分は相手にすぐに返事を求めてないか。何度も会えることより大切なことはなにか。便利にすぐつながれるようになった今だからこそ、心にしみる1冊です。
『パパのしごとはわるものです』板橋雅弘 作,吉田尚令 絵 岩崎書店
パパの仕事をぼくはしらない。パパの仕事を知ったぼくと息子に仕事を見られたパパ。悪者の定義を揺るがしてくれる1冊。言葉だけじゃ表しきれない感情の機微を感じられます。こどもたちだけで楽しむのは本当にもったいない。大人にも楽しんでもらいたい作品です。
『パパはわるものチャンピオン』板橋雅弘 作,吉田尚令 絵 岩崎書店
上の作品『パパのしごとはわるものです』の続編!パパの正体を知り、パパを応援することに。でも、隣にはクラスメートの女の子。悪者のパパを応援したいけど…!
三部作のこのシリーズで最も闘いが熱い作品!!読み聞かせでは、途中縦置きに変わるページで絵本の向きをスムーズに変えられると、盛り上がりが途切れないので、そこに注力するのがおすすめです!
『わるものパパのだいだいだーいファン』板橋雅弘 作,サトウマサノリ 絵 岩崎書店
『パパのしごとはわるものです』第3巻!まさかの僕が、悪者パパの敵に遭遇!!僕はどうする!?
実はもうこの巻だけ絶版なんです
ここまで読んだらぜひおすすめ!↓のノベライズ『パパはわるものチャンピオン』はこの3冊の絵本が原作です。読む小説に悩んでいる子へ、小説を薦める入口としての読み聞かせにも助かる絵本たちです。
『ノベライズ パパはわるものチャンピオン』藤村享平 脚本,板橋雅弘 著 岩崎書店
『どんなかんじかなあ』中山千夏 ぶん,和田誠 え 自由国民社
ハンディキャップを持った子や両親を失った子が登場する作品。でも、かわいそうなんて表現は絶対に使わない。本当に相手を思いやるってどういうことか。大切なことを教えてくれる1冊。読み聞かせでは、モデルとなった子の紹介も出てくるあとがきを一緒に読むのもおすすめです。
『かべのすきま』中西翠 文,澤野秋文 絵 アリス館
不気味なの?陽気なの
かべのすきまから何かがやってくる。
序盤と最後の一言を、雰囲気たっぷりに読むと、背筋がすこーし寒くなる。
寒くなるのに、どこかあったかい。
一体何が出てきたのか?読み終わった後、表・裏表紙をよーく見ると、分かるかも。
読んだ後に、次は何が来るのか、予想し合うのも楽しい1冊です。
『ねじまき鳩がとぶ]』青山邦彦 作,青山邦彦, 多田敬一 画 パロル舎
おもちゃの発明家が恋をした相手は、大手おもちゃ会社の御令嬢。
発明家青年の想いは届くのか?
淡い恋も気になるけれど、発明と使う人の関係についても大切なことを教えてくれる
セピア色の大人な作品です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります
『幸せを売る男』草場一壽 作,平安座資尚 絵 サンマーク出版
畑を耕し、太陽を浴びて幸せに暮らしていた人々の村に1人の男が来て
「なんて貧しい村なんだ」と電気を普及させる。
人々は大喜び。でも、その代わりに過重労働の苦しい日々も始まって…
主人公は便利さと幸せのはざまで、どちらも否定するのではなく、
自分にとっての幸せを見つけていく。
幸せについて考えさせてくれる1冊。
※絶版のため、売り切れも店舗もあります。
『みえるとかみえないとか』ヨシタケシンスケ さく,伊藤亜紗 そうだん アリス館
身体のハンディキャップがある人もない人も、お互いの関わり方について考えたいときにおすすめの1冊。
目がうしろにもある宇宙人の星に着いた宇宙飛行士の僕。
えー!うしろが見えないの!?かわいそう…!みんなよけてあげてー!とすごい気を使われて変な気持ちに。
当たり前はひとによって違う。
自分が珍しい人だったらどうしてもらった方が嬉しい?
ハンディキャップに関わらず、人と付き合う方法を明るく考えられる作品です。
『3びきのかわいいオオカミ』ユージーン・トリビザス 文,ヘレン・オクセンバリー 絵,こだまともこ 訳 富山房
3びきのかわいい「ブタ」ではなく、オオカミ!
とってもかわいいオオカミたちが怖いブタから身を守るお家を建てます。
知っているお話とは真逆のとんでもない状況に驚きと大爆笑!
でも、笑いだけで終わらないのがこの絵本のいいところ。
あとがきを読むと、実は作者のユージーン・トリビザスさんは平和学者。
つまり、戦争や平和について研究している人。
どうして戦うの?どうしたら戦わずにいられるの?
読み終わった後にそんな風に見直すと、いろんな気づきがあるかもしれない。
大人でも、「途中に出てくるこの動物たちは何の風刺なのだろう…?」など
深い謎がいっぱい!
面白く、かつ平和についても思いをはせる時間をくれる作品です。
『ボクの穴、彼の穴。』デヴィッド・カリ, セルジュ・ブロック 著,松尾スズキ 訳 千倉書房
ある砂漠に掘られた穴が2つ。
この穴には戦争中のボクと、敵国の兵隊1人がそれぞれ隠れている。
砂漠に2人きり、僕らは戦い続ける。だって、戦いに出るとき配られたしおりに、
敵のあいつは残酷で情け容赦ない、人間ではないと書かれていた。
でも、本当にそうなのか…?
家に家族が待っている。戦いなんてやめて、早く帰ろう。
平和を強く願う1冊です。
『42本のローソク』塚本やすし 作・絵 冨山房インターナショナル
今年はお父さんの「厄年」らしい。
お父さんが事故に合ったり、なにかよくないことに巻き込まれるなんて絶対嫌だ。
いつもはお小遣いをすぐ使ってしまう僕だけど、お父さんのためにお金をためて、ショートケーキを買うんだ。
少し長めの読み聞かせになるけれど、僕の行動に周りのみんなが身も心も動かされていく。
「誰かのため」ってどんなことか、考えさせられる1冊です。
『ライオンになるには』エド・ヴィアー さく,きたむらさとし やく BL出版
「ライオンが小鳥と友達になる」
聞いた瞬間、そんなバカな、と思ってしまう。そして、読み進めているうちに、
そういう「偏見」を自分が持っていることに気付かせてくれる作品。
こうに決まってる、これが当たり前。そんなの本当は誰にも決められないはず。
少し大人な、世界を広げてくれる1冊です。
『パンダのシズカくん』ジョン・J.ミュース さく・え,三木卓 やく フレーベル館
ある日突然、3きょうだいの隣のうちに大きなパンダが引っ越してきた!
彼の名前はシズカくん。彼は3人にちょっと深い禅のおはなしをしてくれる。
一番初めのお話はちょっと難しいかもしれない。でも、2つ目、3つ目と聞いていくうちに、
彼の話に引き込まれていく。
漠然とした不安を優しく吹き飛ばして、今あるものを大事にする気持ちを思い出させてくれる作品です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『シズカくんとクーちゃん』ジョン・J.ミュース さく・え,三木卓 やく フレーベル館
上の『パンダのシズカくん』の続編。
シズカくんの甥っ子がやってきて、みんなで素敵な夏を過ごすおはなし。
実は一部、作者の体験に基づいているのだそうです。
見かけや、ちょっとした言動だけじゃ、相手のことは分からない。
ちょっと怖い人でも、ちゃんと相手を知ることの大切さを教えてくれる作品です。
『3つのなぞ』ジョン・J・ミュース 作,三木卓 訳 フレーベル館
レフ・トルストイの教えを、『パンダのシズカくん』の作者、ジョン・J・ミュースが
分かりやすく伝えてくれる1冊。
人生において
一番大事なのはいつ?一番大事なのは誰?一番大事なのは何をすること?
大人になっても読み返したい、あたたかい作品です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『スープとあめだま』ブレイディみかこ 作,中田いくみ 絵 岩崎書店
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 著 新潮社」
『スープとあめだま』は↑のノンフィクション作品の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社より2019年6月発行)の第5章、「誰かの靴を履いてみること」の一部が絵本化された作品。
大雪の日にホームレスの人々を助けるボランティアに参加したときのエピソードが切り取られている。
原作とは一部異なり、言葉もかなり少なくなった本作。
実は原作では、自分がボランティアで助けるべきホームレスの人から物をもらっていいのかという葛藤と、その行為の喜びをかみしめるシーンである。しかし、そういった主人公である少年の思いは、この絵本では一切言葉にされていない。
でも、作者は、それをあえて書かないことによって読み手がどう感じるかを見ているようにも思える。きっとこの言葉の空白は意図的なものであると思う。
でも、もし、この少年の心の葛藤をしっかりと伝えたいと思ったとき、原作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社,2019年6月)の76~85ページを後で読んでみたり、少年があめだまをもらったと伝えるシーンで原作84ページの親子の会話の部分を一緒に読んでみたりなど、読み聞かせの時に原作も併せてよんでみるのも個人的におすすめ。
『あかり』林木林 文,岡田千晶 絵 光村教育図書
これは特に女の子、女性におすすめの作品。
誕生日、二分の一成人式、生理が始まった、中学生になった、卒業した、結婚した、母になった、子どもたちが手を離れた。
どんなことでもいい、女性の人生の大切な節目に送りたい一冊。
寂しくて不安な夜も、好きな人を思った夜も、生きるとは何かを考え続けた夜も。
その心にあかりを灯そうと、一人の少女に寄り添い続けたろうそくのお話。
『クレヨンからのおねがい!』ドリュー・デイウォルト 文,オリヴァー・ジェファーズ 絵,木坂涼 訳 ほるぷ出版
主人公はクレヨンたち!
それぞれの色のクレヨンたちが持ち主のケビンに「もっとこうして!」とお願いの手紙を書きます。
みんなどんなことを思っているのか…?
個人的に面白かったのは、ジェンダーレスの世界になってきていますが、男の子たちのピンクへの思いは、日本もアメリカも似ているんだなとわかったことです。
どの学年でも楽しめますが、ちょっと長いので高学年に特におすすめ。
でも、経験上その高学年の子どもたちが、面白かったからと他の学年の子どもたちに読み聞かせしている姿も多く見られた、年齢問わず楽しめる絵本です。
『かえってきたクレヨン』オリヴァー・ジェファーズ 絵,ドリュー・デイウォルト 文,中川ひろたか 訳 WAVE出版
上の『クレヨンからのおねがい』を読んだら読みたくなっちゃう!
クレヨンたちの手紙の続きです。
クレヨンたちはケビンの家を飛び出して旅先からそれぞれケビンに手紙を書きます。
旅先でみんなどんな思いをしているのか?
少し長いけれど、クレヨンたちの主張にわくわくする作品です。
『ユキコちゃんのしかえし』星新一 作,ひがしちから 絵 偕成社
最後が意外な結末なSFショートストーリーを描く星新一さんの作品を絵本化!
ユキコちゃんは男の子たちにからかわれ、くやしいままに隣の博士の家へ。
すると、博士が発明した薬が…
ユキコちゃんのしかえしはどうなるのか?
思いもよらない星新一作品。小説作品を読む入り口にもおすすめです。
『ゆきちゃんは、ぼくのともだち!』武田美穂 作・絵 童心社
高齢のおじいちゃんおばあちゃんと暮らす子どもたちが増えている昨今。
このお話では、高齢で退院したてのおばあちゃんと僕が出てきます。
自分や周りについての記憶ががおぼろげになっていくおばあちゃんとの日々。
分かる!と共感したり、なるほどなあと思ったり。自分自身の生活に重ねて聞いてくれる子もいるはず。
おじいちゃん、おばあちゃんを持つ子どもたちにとって、心を軽く、明るくしてくれる作品です。
『ニンジャさるとびすすけ』みやにしたつや 作絵 ほるぷ出版
将来立派な忍者になるためには、いっぱい勉強した方がいいの?いっぱい遊んだ方がいいの
いじめはどうしたらなくなるの?…死んだら、どうなるの?
子どもから大人まで、つい答えるに悩んでしまうすすけの疑問に、周りの忍者たちが全力で挑む。そして、分からないときはお殿様に相談。
お殿様の優しい言葉に、前向きになれる作品です。
『きつねのがっこう』いもとようこ 作 講談社
大事なスマホを落としてしまった!
でも、キツネの学校に迷い込み、キツネたちの意見を聞いて分からなくなってくる。
「スマホって大事なもの?」
まるでキツネたちに化かされれいるような、不思議なお話です。
※絶版のため、楽天では電子書籍でのみ販売されています。
『あいたくなっちまったよ』きむらゆういち 作,竹内通雅 絵 ポプラ社
最愛の息子を持つヤマネコの前に現れたのは、小さな子ねずみ。
子ねずみは、父ちゃんがヤマネコなんてやっつけてくれると言い張るが、
とてもそんな風には思えない。
ねずみたちはどうなる?ヤマネコはどうする?
こどもたちと一緒に、親になった私も話の行方をかたずをのんで見つめた1冊。
親子での読書や読み聞かせに特におすすめです。
『シニガミさん』宮西達也 作絵 えほんの杜
弱ったブタくんを食べようとするオオカミ。
食べようと思っているはずなのに、いつの間にかブタくんのお世話をしだして…
シニガミの存在を常に感じながら見るブタとオオカミのやりとり。
限りのある人生を感じ、考えさせられる作品です。
『シニガミさん2』宮西達也 作絵 えほんの杜
上の『シニガミさん』の続編。
友人をなくし、自らも後を追おうとする主人公。
シニガミがそんな主人公に声をかけます。
後悔の無いよう、伝えたいことは生きているうちに声に出して伝えたい。
そう思わせてくれる作品です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『いもさいばん』きむらゆういち 文,たじまゆきひこ 絵 講談社
おじいさんが育てたイモが畑から盗まれた!
でも、本当にそのイモはおじいさんのもの?動物たちと口論に。
人間対動物の戦いかと思いきや、おじいさんの援護をする動物も。
一体イモは誰のもの?深く考えさせられる1冊です。
『まだまだつづきがあるのです』カンタン・グレバン 作,ふしみみさを 訳 ほるぷ出版
ふあっとチョウ🦋が舞い上がり、おはなしがスタート!
どんどんどんどん大変なことに!えー!まだ続いちゃうんですか!?
でも、そんな大事件を王様が素敵に解決。
ちょっぴりアラビアンナイトな世界を楽しめる、機転の利いた面白作品です。
『細菌ホテル』キムソンファ, クォンスジン 文,キムリョンオン 絵,チョンジョンシク 韓国語版監修,猪川なと 訳,岡田晴恵 日本語版監修 金の星社
少し長めだけれど、これ1冊で保健の時間の授業になっちゃうような
身体の中の細菌たちのおはなし!
保健指導や理科の消化活動の勉強と合わせて読むのもおすすめ。
身体の常在菌たちのありがたさと、その重さにびっくりする作品です。
『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』にしのあきひろ 絵と文 幻冬舎
高学年のクリスマスの読み聞かせに
新型ロボットのジップが、旧型ロボットのキャンディに出会う。
ジップはキャンディのためにと思って行動するけれど、大変なことに。
取り返しのつかない状況で迎えたクリスマス。
彼らはどんなクリスマスを過ごすのか。
ちょっと長めなので15分の読み聞かせ時間なら
2回に分けて読むのもおすすめです。
『いくらかな?社会がみえるねだんのはなし3 くらしと教育のねだん』菅原由美子著 大月書店
卵の1個の値段から、学校の机やいす、大学にかかるお金など、それぞれの値段が一問一答形式で載せられています。
ふせん等で値段をかくしてクイズ形式に読むのも盛り上がります。
(文字にふせんを貼ると経年劣化に伴い、文字が読めなくなることもありますので、貼る場合はできれば個人の本に貼るのがおすすめです。)
机といすの値段にはびっくり!大事にしようと思ってくれるかも?
一つ一つ解説も載っているので、一部ピックアップして読んだり、紹介するのも面白い本ですです。
この本は↓のシリーズの第3巻で、他にも、
自然と生きもの/いのちと福祉/スポーツと楽しみ/リサイクルと環境/戦争と安全
のねだんの本もあります。↓社会の一部をのぞくようでどれも面白いので、個人の読み物としてもおすすめです。
『単位がわかる メートルのえほん』ほるぷ出版
1mm、1㎝、10㎝、1m…とメートルの単位とその長さを紹介。それぞれ身近な物で長さが表現されているので、長さをイメージしやすく、メートルの量感をつかむことができます。
ページを「10倍になると…」と言いながら読むのも面白いです。
とても短いですが、とても盛り上がる体験絵本です。隙間時間の読み聞かせにおすすめです。
↓のリンク先のように、メートルの他にも、グラム、リットル、時間、面積、体積のえほんもあります。授業の進度に合わせて読むのもおすすめです。
『絵本 あなのあいたおけ』プレム・ラワット/文,しろい あや/絵,マックス・ウィトル/訳 プレム・ラワット日本事務局
穴のあいてしまった桶は、自分が以前のように水を運べないことを指摘され、悲しむ。
自信を失った桶は、挨拶をされても、優しくされても、相手に笑顔を返すことができない。
しかし、その穴は、見方を少しかえるだけで、とても役に立つものだった。
欠点は、おだやかな気持ちで見つめれば、欠点でなくなる。
自分はダメなんかじゃない。そう教えてくれる作品。
↓のような小説にもなっています。
『あなのあいたおけ』などを伝える、インドの話し手、プレム・ラワットさんの話集。
絵本ではありませんが、「あなのあいたおけ」のような素敵なお話がいくつも収録されています。
とても短いお話になっているので、気に入ったものがあれば、朝の学活や、寝る前のちょっとした時間の読み聞かせにおすすめです。
『それしかないわけないでしょう』ヨシタケシンスケ 著 白泉社
財政不況に環境問題。未来について、こわいニュースはあふれている。
「未来はこうなる!」なんて言うけれど、「それしかないわけないでしょう!」
とってもチャーミングなおばあちゃんが、元気をくれる、
未来をよりよくするために、前向きな気持ちをくれる1冊。
『ま、いっか!』サトシン 作,ドーリー 絵 えほんの杜
仕事におくれそうでも、バスを降りそこねても、「ま、いっか!」
全部それで解決しちゃうおじさま、テキトーさんのおはなし。
やることが多くて嫌になってしまった、そんな時。
彼のおおらかさに元気をもらえる1冊です。
『宇宙人っているの?』長沼毅 作,吉田尚令 絵 金の星社
宇宙には火の海もあるかも?こんな宇宙人がいるのかも!
今わかっていることを前提に、宇宙を具体的に想像させてくれる1冊。
星空がきれいに見える時期や、天体観測のお供におすすめの
ボリューム満点の絵本です。
『にんげんごみばこ』のぶみ さく えほんの杜
嫌な人を捨ててしまおうという強い表現に、聞き手がみんなシンとなる。
どんなに嫌なことがあっても、「もうどこかに行って!」と思ってしまうことがあっても、
実際に「捨ててしまおう」と言われると立ち止まる。
本当にいいの?と考えさせてくれる。
分別のついた高学年だからこそ、読める。そんな作品です。
『王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいのおはなし』マシュー・マケリゴット 作・絵,野口絵美 訳 徳間書店
王様ライオンに招かれた動物たちが、欲と見栄を張り合って大変なことに!
「私は○○の2倍の数のケーキを焼いてきます!」
最初のうちは何とかなるけれど、ヒートアップするうちに大変な数に!
半分の数と倍の数について、その数の変化の大きさを感じられる作品です。
『すみれ島』今西祐行 文,松永禎郎 絵 偕成社
平和学習や8月の読み聞かせにおすすめの1冊。
戦時下の日本の特攻兵たちと、それを見送る子どもたちのお話。
特攻兵は、片道分だけの燃料の入った戦闘機で戦った。
つまり、帰る方法は無い。
出撃前の最後の夜、彼らはどう過ごしたのか。
戦争は何があっても絶対にしてはならない。そう教えてくれる作品です。
『じゃない!』チョーヒカル 作 フレーベル館
バナナ…じゃない!
まるでCG!一体どうなっているの?
最後まで見ていくと何が起きているのか分かります。
短くておもしろいお話ですが、
作者がどんな気持ちを込めてこんな作品を作ったのか、
あとがきまで知ってほしくて読み聞かせをしていた1冊です。
『やっぱりじゃない!』チョーヒカル 作 フレーベル館
上の『じゃない!』の続編!
『じゃない』を読んで、何が起きているのか分かっていても、
やっぱり先が気になる作品。
前作に引き続き、やっぱりあとがきまで味わいたい作品です。
『子どもの権利ってなあに?』アラン・セール 文,オレリア・フロンティ 絵,福井昌子 訳,反差別国際運動 監訳 解放出版社
1994年に日本でも批准された、国連子どもの権利条約を
やさしい言葉で伝えてくれる作品。
当たり前に思えるのに、いまだ当たり前じゃない。
この内容全てが、聞いてくれる子どもたちにとって「当たり前」になりますように。
平和学習や、6年生社会で戦争について習った後の読み聞かせにもおすすめですが、
子どもたち~大人まで、この条約がどんな条約なのか興味を持ってもらえたら、
短文でものすごくわかりやすいので、ぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです。
『プラスチックのうみ』ミシェル・ロード 作,ジュリア・ブラットマン 絵,川上拓土 訳,磯辺篤彦 監修 小学館
一言一言読むたびに、シンと心に刺さる作品。
高学年なら巻末の環境についての情報も一緒に読み聞かせしてもらうのが
おすすめの1冊。
巻末にプラスチックごみについてのいろんな情報が載っています。
全部読み聞かせをするには少し長いかもしれないので、大人数への読み聞かせなら、
いくつかピックアップして読むのもおすすめ。
今のままでいくと2050年までに海に漂うプラスチックが、海に住む魚より多くなることや、
太平洋ごみベルトの存在など、プラスチックによる環境問題について多くの情報を知ることができます。
環境問題に強く関心を持ってくれる子どもたちは多いです。
子どもも大人も、できることを探そうと思わせてくれる絵本です。
『モモリン』立川志の輔作,いぬんこ絵,あかね書房
新作らくご『モモリン』!
ゆるキャラ「モモリン」の着ぐるみの頭をかぶってみた人気のない市長さん。
すると、頭が抜けなくなっちゃった!
仕方なくそのままゆるキャラコンクールに参加することに。
どうなるモモリン?どうなる市長さん!?
現代風でとてもとっつきやすい落語なので、
国語で古典を扱うときなどに特におすすめの読み聞かせ絵本です。
『おりこうねこ』ピーター・コリントン 作・絵,いずむらまり 訳 徳間書店
本当の「おりこう」とは?
自分で家の鍵を閉めて、ご飯を飼って食べちゃえるねこ。
とってもおりこう!でも、おりこうすぎて困ったことに。
本当のおりこうって何だろう?と、考えるきっかけになりそうな、
ユーモアたっぷりのお話です。
※絶版のため売り切れの店舗もあります。
『ライフタイム いきものたちの一生と数字』ローラ・M・シェーファー ぶん,クリストファー・サイラス・ニール え,福岡伸一 やく ポプラ社
ヒトは人生100年時代と呼ばれるようになったけれど、他の動物たちはどうなのだろう?
いろいろな動物たちの寿命のお話。
とても短い作品ですが、巻末にそれぞれの動物の寿命についてより詳しく書いてあるので、
興味のある子にはぜひ最後まで目を通してほしい1冊です。
『100円たんけん』中川ひろたか ぶん,岡本よしろう え くもん出版
100円の価値ってどれくらい?
100円分のホールケーキ、100円分の野菜、100円分のお肉…
100円で交換できる世界を探検!
身近な物の価値を再発見できるお話です。
『シロナガスクジラより大きいものっているの?』R.E.ウェルズ さく,せなあいこ やく 評論社
シロナガスクジラは全長およそ30メートル。その尾びれだけで、地球上のほとんどの生き物より大きい。
じゃあ、エベレストは?太陽は?シロナガスクジラよりどれくらい大きい?
シロナガスクジラを基として、世の中の大きなものたちがどれくらい大きいのか感じさせてくれる1冊。
読み聞かせの時に、初めのシロナガスクジラの大きさを読み上げるとき、10メートルがどれくらいか、『この部屋のここからここまで』など、下調べして一緒に伝えると、より大きさを感じて楽しんでもらえるのでおすすめです。
『火は早めに消さないと』トルストイ 原作,柳川茂 文,小林豊 画 いのちのことば社
2件の隣り合う家族が些細なことで仲たがいに。
いがみ合いは周りを巻き込んでどんどん大きくなり、取り返しのつかないことになっていく。
一体どうしたらよかったのか。
最後に現れる聖書の2つの言葉が印象的な、大人の心にも強く響く作品です。
『うそ』中川ひろたか 作,ミロコマチコ 絵 金の星社
嘘ってなんだろう?
お弁当の緑のギザギザは嘘?
映画で雨が降っているように見せるのは嘘?
良い嘘と悪い嘘がある?
全部の例が身近で分かりやすい。
高学年だからこそ、「考える」ことの楽しさをより感じられる。
嘘とは何か問いかけてくれる1冊です。
『私はネコが嫌いだ。』よこただいすけ さく・え 新風舎
単調な言葉の繰り返しでありながら、
言葉と本心は必ずしも同じではないのだと教えてくれるあたたかい1冊。
1回1回どんな声色で読むのか、読み聞かせの味が出る作品です。
『絵くんとことばくん』天野祐吉 作,大槻あかね 絵 福音館書店
1000円お小遣いを上げてほしい…!
そんなとき、どんなポスターを作って訴えたらいいだろう?
悩みに悩みぬいた絵とことばを駆使し、いざ、お母さんに挑む!
読み聞かせなら、見えやすいよう近くで聞くのがおすすめな1冊です。
『すきっていわなきゃだめ?』辻村深月 作,今日マチ子 絵,瀧井朝世 編 岩崎書店
自分の「すき」な人について考えるLGBTの作品。
彼が好きな自分。それって変なこと?
周りの意見も聞きながら、それでも自分の気持ちをまっすぐにみつめる
純粋な心のおはなしです。
『おうちにいれちゃだめ』ケヴィン・ルイス 作,ディヴィッド・エルコリーニ 絵,長友恵子 訳 フレーベル館
虫を飼いたい主人公の男の子。でも、お母さんはダメっていう。
そんな時、男の子がとった行動は?
本当に好きで、やりたいことがあるのなら、このお話を思い出してほしい。
そんな気持ちで読んだ1冊。お母さんは大変すぎるけれど(笑)
読み終わった後に、笑って「男の子の勝ち」とぼそっとつぶやくと、
多くの子どもたちがはっとした顔をした。
やりたいことを諦めずにやり続ければ、きっと周りも認めてくれる。
周りを気にしてやめてしまったら、後で後悔するかもしれない。
「すき」っていう夢中になる力のすごさを教えてくれる1冊です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『たんぼのおばけタニシ』大木淳一 しゃしんとぶん そうえん社
田んぼの水路に大量なド派手なピンク!!
これは一体何者!?
まるで作り物のようだけど、実は巨大なタニシの卵。
米作りをしている人たちのリアルな悩みや、生物多様性、外来生物などについて考えさせられる写真絵本。
田んぼ学習の時や、田植え・稲刈りの時期の読み聞かせにもおすすめの1冊です。
『ポリぶくろ、1まい、すてた』ミランダ・ポール 文,エリザベス・ズーノン 絵,藤田千枝 訳 さ・え・ら書房
ポリぶくろのゴミが道に増えたな…と思っていたら、
自分の家で飼っていた動物がポリぶくろを食べて亡くなってしまった。
これではいけない!と立ち上がった女性のお話。
すごくいいアイディアで、すごく大事な活動だと思う。でも、やっぱり、
これだけではまだゴミの根本的な問題は解決していない。
他のアイディアがどんどん必要。
でも、まずはここから。ゴミ問題について考えられる作品です。
『すごいね!みんなの通学路』ローズマリー・マカーニー 文,西田佳子 訳 西村書店東京出版編集部
子どもたちに身近な「通学路」。
世界にはこんなにすごくてこんなに過酷な通学路がいっぱい!
最後のページ、本当に心に刺さります。
日本では、学校に行くのが当たり前になってくれている。
でも、その分勉強できる喜びを感じにくくもなっている。
勉強できることは当たり前じゃない。
学校に行ける喜びを感じるきっかけになってくれそうな1冊です。
『せかいでいちばんつよい国』デビッド・マッキー 作,なかがわちひろ 訳 光村教育図書
「相手を征服するってどんなことだと思う?」
そんな問いかけをして始めた読み聞かせ。
今まで、戦争で勝ったと言われる国は、私たちの国も含めて、相手の国で自分たちの言葉と文化を教え、自分たちと同じようになるよう教育してきた。
つまり、征服するって、相手の文化を自分たちと同じような文化に変えること。
そう考えると、本当につよい国ってどんな国だろう?
真の強さを教えてくれる1冊。
『だいじょうぶ?だいじょうぶさ』ダビッド・モリション 作,小宮悦子 訳 小学館
かわいい動物たちがスーパーマシンをつくる!
でも作っているうちに、恐ろしい環境汚染物質が…
読んでいるうちに、全く人ごとに思えず、環境問題への恐ろしさを感じます。
だいじょうぶ!と楽観的になるのではなく、
環境問題の怖さを強く強く訴えてくれる強い作品。
でも、本当に怖いので、
環境問題に前向きに取り組む作品と合わせて読むのがおすすめです。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『とびきりおかしなマラソンレース 1904年セントルイスオリンピック』メーガン・マッカーシー 作,おびかゆうこ 訳 光村教育図書
100年ほど前のオリンピックのマラソンレースのおはなし!
こんな過酷な状況で走っていたの!?と驚きの連続。
排ガスまみれで倒れたり、がけから落ちたり。本当に命がけのマラソン!
マラソンが嫌だと思っている子も、これを読むと「ま、まだいいか。」と思っちゃうかも。
信じられないけど本当にあったマラソンレース。
競歩大会やマラソン大会などがあるときの読み聞かせに特におすすめです。
『毎日楽しくてしょうがなか! がばいばあちゃんが教えてくれたこと』島田洋七 文,はたこうしろう 絵 徳間書店
貧乏がなんだ!と明るく生きてたがばいばあちゃん。
勉強がうまくいかない、落ち込むことがあった、自分を責めてしまう。
そんな時、ちょっと覗いてみてほしい1冊。
大丈夫大丈夫と、がばいばあちゃんが元気に笑い飛ばしてくれそうです。
『雪の上のなぞのあしあと』あべ弘士 さく 福音館書店
北海道の雪深い動物園で起きた事件
大人でも分からない、謎の足跡が発見された。その正体とは…?
飼育員さんの一日や仕事内容も分かるので、飼育員さんに興味がある子たちへの、
お仕事紹介としてもおすすめです。
『しあわせの石のスープ』ジョン・J.ミュース さく・え,三木卓 やく フレーベル館
今はもう絶版になってしまった1冊!
ある3人の僧侶たちが、村にやってきた。その村は、みんながギスギスして、
お互い交流し合う機会がなくなってしまった村だった。
そんな村で、僧侶たちは3つの石からとびきり美味しいスープを作るという。
一体どうするのか。
コロナ感染の拡大で、人との交流がしにくくなってしまった今、より沁みる幸せのお話です。
『もののけ姫』宮崎駿 著 スタジオジブリ
「もののけ姫」というタイトルですが、実はよく知られている宮崎駿監督の映画とは全く違うお話。
大きなヤマネコとある地域のお姫様のお話。
あ!あれは『千と千尋の神隠し』のシーンと似ている!ん?これは映画『もののけ姫』にも出てきた場所…?などジブリ映画好きには気になる場面がいっぱい!
金曜ロードショーでジブリ映画を放映する日なんかに読むとまた盛り上がります。
少し長いですが、ちょっぴり時代劇のような心温まる作品です。
また、大勢の前で読むときは本が少し重いので、何かの台に置きながら読み聞かせするのがおすすめ!ぜひお楽しみください。
『まわるおすしやさん』藤重ヒカル 作 福音館書店
※画像は福音館書店公式HPより(画像仕様に関する作者検索済み)
知ったかぶりにつぐ知ったかぶり!
高学年だって大人だって思わず吹き出してしまう、愉快なサルたちのお話。
福音館書店さんの月刊誌、『こどものとも』の作品です。
「まわるおすしやさん」が何だか分からず、でも聞くのプライドが邪魔して出来ず。
さるたちが作ったちょっとずれたおすしやさん。
「正直にいえばいいのに」と思うけれど、こんなに面白いことが起きるなら、意地をはるのもありかも?
裏表紙の絵までまでぜひ楽しんでほしい1冊です。
『らくごえほん てんしき』川端誠 作・絵 KADOKAWA
思いっきり笑いたい!そんなときにおすすめの1冊。
おしょうさんに「てんしき」を借りてこいと言われた小僧のちんねんさん。
でも、てんしきって何?
知ったかぶりが面白すぎる!読み手も笑いをこらえるのが必須の作品です。
『とんでいったふうせんは』ジェシー・オリベロス 文,ダナ・ウルエコッテ 絵,落合恵子 訳 絵本塾出版
認知症、記憶が薄れてしまっている大切な家族がいる人に、ぜひ読んでほしい1冊。
私自身もそんな大事な家族を持っていますが、そんな人からどんどん自分との思い出がなくなっていくのは、すごくつらく感じていました。
でも、この絵本のおかげで、その辛さに対する想いが変わりました。
同じような家族を持つ子どもたちも、ぜひ自分の家族たちにも読んでほしいとたくさん借りてくれた作品です。
『このよでいちばんはやいのは』ロバート・フローマン 原作,天野祐吉 翻案,あべ弘士 絵 福音館書店
この世で1番はやいのは?ウサギ?犬?ダチョウ?カモシカ?人間?…
初めの問いの答えから「そうなんだ!」と驚きます。
最後のページに、作品内で出てきたものたちの速度が書かれているのですが、
高学年だとそこまで読むのもまた盛り上がります。
時速、ということは1時間でそんなに進むの!?数にしてみるとびっくりです。
『モナ・リザをぬすんだのはだれ?』ルーシー・ナップ 文,ジル・マックエルマリー 絵,結城昌子 訳 岩波書店
子どもたちも知っている子が多い「モナ・リザ」。
実は1度盗まれたことがあるんです。
絵画「モナ・リザ」からの目線で描かれた、本当にあったおはなし。
読み聞かせには少し長いかもしれませんが、テレビや教科書でモナ・リザが出てきたら
ぜひ読み聞かせにいかがでしょうか。
『まあ、なんてこと!』デイビッド・スモール 作,藤本朝巳 訳 平凡社
これは予想外の展開!高学年だってこういう笑いも時々楽しんでいいと思うんです。
固定観念にとらわれない、自由な発想のおはなし。低中学年でもおすすめです。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『昆虫の体重測定』吉谷昭憲 文・絵 福音館書店
昆虫好きな子がいたらぜひおすすめ!
そして、理科で電子天びんを授業で扱うときの読み聞かせにもおすすめです。
テントウムシは一体何グラムなのか?人間やゾウとも比べられるので、その数の差に驚かされます。
この絵本を真似てみんなで身近なものの重さを調べるのも楽しそうなので、授業の教材にもいかがでしょうか。
『そらいろ男爵』ジル・ボム 文,ティエリー・デデュー 絵,中島さおり 訳 主婦の友社
戦争ってどうやって止めたらいいの?多分世界中が思っていること。
戦争教育として、悲惨だった戦争時代を描いた作品も読む機会が多いけれど、
この絵本は、「どうやったら戦争を終わらせられるか」の一例となる作品。
戦争は絶対ダメ。それを分かったうえで、じゃあどうしたらいいんだろう?
と次のステップを考える、きっかけになってくれそうな絵本です。
『絵本”弁当の日”がやってきた!!』竹下和男 原作,魚戸おさむ 絵と文 河出書房新社
学校のお弁当の日や、お弁当を持っていく日に合わせて読むのがおすすめの1冊!
学校に自分で作ったお弁当を持っていく「弁当の日」。でも、お母さんが作ってくれると言っている。一体どうする…?
この「弁当の日」の提唱者、竹下和男さんの作品です。
弁当の日に対しては賛否両論ありますが、この作品を読むと、こんな日が作られたのか、竹下さんの想いが詰まった1冊。お弁当の日に前向きになれそうなおはなしです。
(この絵本も素敵ですが、高学年なら↓の小説の読み聞かせもさらにおすすめです!)
『お弁当を作ったら』竹下和男 著 共同通信社
番外編!絵本ではなくて小説ですが、
上の作品『絵本 ”弁当の日”がやってきた!!』の作者竹下和男さんの作品。
15ページ程度の短いお話が8話とエピローグからなる作品。
お弁当の日をめぐる8人のおはなしは、涙なしには読めないほど感動がいっぱい。
特に最初のおはなしは、大人でも難しい「自分の否を認めて正直になる」ことを
実行する主人公の姿に本当に勇気をもらえます。
お弁当の日や遠足などに合わせて、1話ずつ、長期の読み聞かせにいかがでしょうか。
『ごろべえもののけのくにへいく』おおともやすお 作・絵 童心社
今まで1度も「こわい」と思ったことのないごろべえ。「こわい」という気持ちを探して旅に出ます。どうしたら「こわい」と思えるのか。
最後まで読むと、確かにそれは考えたくないほど怖い!!なるほど!と納得できるとんちのきいたお話です。
『うどん対ラーメン』田中六大 作 講談社
何が起こるか予測不能!まるでポケモンバトルのようなうどんとラーメンの戦い!
一体どちらがうまいのか…?
給食や夕飯が麺の日におすすめ。思いもよらぬ戦い方と結末をお楽しみください!
『くれよんがおれたとき』かさいまり さく,北村裕花 え くもん出版
小学校で大事件!友達に新品のくれよんを折られてしまった。一体どうする?
身近で絶対あってほしくないようなギスギスした空気にみんなでハラハラ。
折ってしまった方の気持ちも、折られた方の気持ちもなんだか分かる。
最後の主人公の勇気に、元気をもらえる作品です。
『おじいちゃんとパン』たな え・ぶん パイインターナショナル
美味しそうなパン達!粋なおじいちゃん!そして大人になっていくぼくの字と言葉。
孫のおじいちゃんへの想いがあふれる、ちょっとドキッとして、最後にほっこりする
素敵な作品です。
とても短いので、読み聞かせできる時間が少ない時に特におすすめ。また、読み終わった後にじっくり読み返したくなる1冊でもあります。
『綱渡りの男』モーディカイ・ガースティン 作,川本三郎 訳 小峰書店
ニューヨークにあった貿易センタービルを舞台にした本当にあったお話。
本当にあったはなしだと初めに伝えるとさらに盛り上がること間違いなし!
悲しい9.11事件があった、ツインタワーでは、昔こんなことがあった!
悲しい思い出だけでなく、こんなに素敵で最高にさわやかな挑戦があったのだと
知れる、特に9月の読み聞かせにおすすめの1冊です。
『あめだま』ペクヒナ 作,長谷川義史 訳 ブロンズ新社
実はこの絵本、「絵」本だけど、絵じゃなくて全て人形です!
そう言ってから始めると、さらに楽しさアップ!
人の心の声が聞こえちゃうアメをなめた主人公。みんなは何を考えてる?
お父さんのお小言シーンを全力早口で読むとまた一盛り上がりできるおはなしです。
『せいぎのみかた』みやにしたつや 作・絵 学研教育出版
せいぎのみかたってどんな人?そのあり方の1つを見せてくれる1冊。
正直に言うと、私は自分の息子くんにこういう正義の味方にはなってほしくない。
なぜなら、自分を大切にしてほしいから。
でも、この絵本のおかげで、「せいぎのみかた」ってどうあったらいいだろうって考えることができる。
ちょっと下ネタに始まり、大爆笑。でも、すっとみんなで静かになる。
心に響く1冊です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『二番目の悪者』林木林 作,庄野ナホコ 絵 小さい書房
「これが全て、作り話だと言い切れるだろうか」の言葉から始まる、少し怖くて、背筋の伸びるおはなし。他人の目や噂話がより気になる、思春期の時期や、中学入学前、また、SNSなどの怖さを伝える情報教育の時期の読み聞かせに特におすすめです。
噂ばかりを信じるのではなく、自分の目で確かめに行く大切さを教えてくれる作品です。
『おばあさんのしんぶん』松本春野 文・絵,岩國哲人 原作 講談社
新聞学習の時期におすすめの1冊!作者自身の体験からのおはなし。
新聞に対してこんな思い出を持っている人もいるんだって知ると、
新聞に対する思いも変わるかも?
何も言わないおばあちゃんの優しさが痛いほど伝わってくる作品です。
『ふまんがあります』ヨシタケシンスケ 作・絵 PHP研究所
その不満、「わかるーー!!」と思わず言いたくなる不満が集結!
女の子の不満に、お父さんはいったい何と答えるのか?
続きがどんどん読みたくなる、大盛り上がりの読み聞かせ絵本です。
『にげてさがして』ヨシタケシンスケ 著 赤ちゃんとママ社
逃げることは、その場から離れて、自分の道や、自分の本当に出会いたい人を探しに行くことでもある。そう教えてくれる1冊です。
学校では、なかなか「逃げていいよ」とは言いづらい。でも、逃げることだって大切なこと。
何かに取り組むとき、逃げられないと思ってやるのと、逃げてもいいんだと思ってやるのでは、全く違うと私は思います。逃げてもいいというと、投げやりになるのではと危惧することもあるけれど、その分、気軽にいろんなことに挑戦できるはず。若いうちほど挑戦して、失敗してをたくさんするべき、と今ようやくわかって、私も今更ながらいろんなことに挑戦しています。
『炎をきりさく風になって ボストンマラソンをはじめて走った女性ランナー』フランシス・ポレッティ, クリスティーナ・イー 作,スザンナ・チャップマン 絵,渋谷弘子 訳 汐文社
途中、思わず涙が出そうな、実話に基づく、本当にあった、初めてボストンマラソンを走った女性のおはなしです!
女性問題を扱う作品は、女性の不遇を描く部分があるため、どうしても男性に対して批判的になってしまうことがあるけれど、この本は、主人公に対しての反対する男性も味方となる男性も出てくる。だからこそ、男の子も聞いていて肩身が狭くなることはないはず。
読後のさわやかさがたまらない1冊!
『1つぶのおこめ』デミ 作,さくまゆみこ 訳 光村教育図書
2倍の2倍の2倍…といった乗数の量感が分かる1冊!
1日目はお米1粒、2日目はその倍の2粒、3日目は…と30日間増えていく。
こんな風にお小遣いをねだられたら、大変なことになっちゃうかも!
予想以上の量の多さに驚くこと間違いなしのおはなしです。
『にいちゃんのなみだスイッチ』いとうみく 文,青山友美 絵 アリス館
主人公は保育園・幼稚園生!「久々に当時を思い出してお付き合いください(^^)」と言って読み聞かせしていた1冊。いっつも泣いちゃうお兄ちゃんがちょっと恥ずかしい弟のぼく。そんなお兄ちゃんのいいところとは…?
弟を喜ばす兄の素敵なアイディアに心がほっこりする作品です。
いとうみくさんは素敵な児童書もたくさん出されているので、小説への導入として読むのもおすすめです。
『かんぺきなこども』ミカエル・エスコフィエ 作,マチュー・モデ 絵,石津ちひろ 訳 ポプラ社
かんぺきなこどもを買いに行くというちょっと怖いブラックジョーク。学校では常にたった1回の本番となる行事を目指して頑張ることが盛りだくさん。完璧にしなきゃって子どもたちだって先生だって気を張ってしまうことも。
でも、完璧じゃなくて当たり前!そう思いなおすきっかけをくれる1冊。
『チコちゃんに叱られる おとうさんおかあさんといっしょにすごせるじかんはどれくらい?』海老克哉 文,オオシカケンイチ 絵 文溪堂
おうちの人といられる時間を数字で表してみると、ものすごく短いことに驚かされるおはなし。家族との時間をさらに大切にしたくなる作品です。卒業式前や、学習発表会、参観日など、お家の人との時間を意識しやすい時期の読み聞かせに特におすすめです。
『カミナリこぞうがふってきた』シゲリカツヒコ 作 ポプラ社
大真面目に読んでいくと…思いがけないところで大爆笑!まさかそんなことになるなんて!
雨の降りそうな午後に読みたくなる1冊!
もう絶版になっている絵本ですが、もったいない!ぜひ復刊してほしい作品です。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『またおこられてん』小西貴士 作,石川えりこ 絵 童心社
高学年になると、怒られてしょんぼりする男の子にも、お母さんにも共感しながら聞いてくれる1冊。怒られたって、みんなお母さんが大好き。ちょっぴり涙が出そうになる、心がギュッとあたたかくなるおはなしです。
『絵本 はなちゃんのみそ汁』安武/信吾 原作,安武/千恵 原作,安武/はな 原作,魚戸/おさむ 文・絵 講談社
実話がもとになっている、ある家族のおみそ汁の思い出のおはなし。切ないおはなしでもありますが、生きる親子の力強さと、お母さんの残したものの大切さを感じる作品。学校行事のお弁当の日や、児童会行事時の給食週間などに合わせて読むのもおすすめです。
『おーいでてこーい』星新一 作,中島梨絵 絵 三起商行
2作品収録された絵本ですが、高学年では前半の『おーいでてこーい』がおすすめ。
「意味が分かると怖いお話です」と最初に言ってから始めると、さらに聞き手の集中力アップ!
最後が意外な結末な、SFショートストーリーです。
※絶版のため、売り切れの店舗もあります。
『えんとつまちのプペル』にしのあきひろ 著 幻冬舎
ハロウィンの読み聞かせにおすすめの1冊!
少し長いので、読み聞かせ時間が15分程度なら、雪が降り始めた文字のないシーンのところで前半と後半の2回に分けて読むとちょうどいいかもしれません。
『オオカミがキケンってほんとうですか?』せきゆうこ 作・絵 PHP研究所
なかなか読み聞かせに集中してもらえない時、ちょっとピリッとした空気を感じてほしい時におすすめの絵本。かわいい表紙に似合わぬパンチの効いた1冊です。食べるか食べられるか。必死に生きる動物たちの覚悟を描く、衝撃のラストです。ちょっと刺激が強い場合もあるので、読み手の方がぜひ事前にご一読ください。
『おばけのケーキ屋さん』SAKAE 絵・文 マイクロマガジン社
涙無しには読めない!感動のラスト!読み聞かせする場合は、泣かずに読むためにぜひ練習を1度してから挑むのがおすすめです。女の子、女性に特に読んでほしい1冊。
『だれかぼくをぎゅっとして!』シモーナ・チラオロ 作・絵,おびかゆうこ 訳 徳間書店
誰かにぎゅっとしてほしいサボテンくん。でも、サボテンを抱きしめたら…?避けられたり、陰でこそこそ言われたり、吠えられたり。辛い扱いを受けながらも、サボテンくんは旅を続けます。
きっと自分にも抱きしめてくれる人が世界のどこかにいるはず。探しに行こうと思わせてくれる作品です。
『とんでもない』鈴木のりたけ 作・絵 アリス館
ある男の子に始まり、次々現る動物たちのうらやましがり合戦!
いいなあ、あの子は。いいなあ、いいなあの連鎖。隣の芝生は青く見えるということを教えてくれる作品です。
『なんでもない』鈴木のりたけ 作・絵 アリス館
上の『とんでもない』の続編!自分のコンプレックスなんて「なんでもない」!
かっこよくてちょっと渋い動物たちの前向きさが元気をくれる作品です。
『空をつくる』村尾亘 作・絵 小さい書房
空をつくる、自然を代替することについて考えさせられるお話。本の表紙側のカバーの折り返し部分に谷川俊太郎さんのコメントがあるので、私だったら6年生の国語でよく扱う詩「生きる」など、谷川俊太郎さんを扱う時期に読み聞かせしたい1冊です。
ひとまずここまで!これからも随時更新していきます!
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