読み聞かせ

もう怖くない!高学年読み聞かせおすすめ絵本100

6年生の読み聞かせって何を読めばいいのー?!

そんな不安からあなたをレスキュー!!

大きくなっても子ども達に読み聞かせしたい!

でも何を読めばいいか分からない!という方に

おすすめ絵本を100冊以上集めました!

えほんBB

読み聞かせは、絵本選びが命!!!

面白ければみんな聞いてくれます!

7年間学校現場で高学年の担任・司書をしてきましたが、

面白い!なるほど!知らなかった!など、

子どもたちの興味を引けるお話なら、必ず子どもたちは聞いてくれます。

ぜひ素敵な絵本タイムを!

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100冊以上!高学年読み聞かせおすすめ絵本

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』ホセ・ムヒカ 述,くさばよしみ 編,中川学 絵 汐文社

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ [ ホセ・ムヒカ ]

2012年、環境問題について話し合う国際会議でのスピーチ。

読み聞かせももちろんいいですが、調べ学習の教材にもおすすめ。

例えば、本書の「もしもインドの人たちが、ドイツの家庭と同じわりあいで車を持ったら、この地球に何が起きるでしょう」(※参考書のP9L2~引用)の部分は聞いただけでは分かりにくいけれど、調べてみるとインドの人口の多さとドイツの車保有数の多さを知ることができる。

環境問題の本当の原因について、また、世界の状況について考えさせてくれる1冊。

『なぞかけどうじょう』中川ひろたか 作,大島妙子 絵 金の星社

なぞかけどうじょう [ 中川ひろたか/大島妙子 ]

わかったらすごい!

○○とかけまして○○ととく。その心は?

初めの2問はすぐに答えが飛び出すかもしれないけれど、

その後は 分かりそうで難しい!

絶妙ななぞかけを楽しめる1冊!

『会いたくて会いたくて』室井滋 作,長谷川義史 絵 小学館

会いたくて会いたくて [ 室井 滋 ]

LINEや携帯電話の扱いについて学習するときにさりげなく読みたい1冊。

ひまわりホームにいるおばあちゃんに会いたいのに、会っちゃダメと言われている僕。会っちゃダメってどういうこと…不安になっているとホームの窓辺におばあちゃんが!

おばあちゃんが秘密の会話で大切なことを教えてくれる。自分は相手にすぐに返事を求めてないか。何度も会えることより大切なことはなにか。便利にすぐつながれるようになった今だからこそ、心にしみる1冊です。

『パパのしごとはわるものです』板橋雅弘 作,吉田尚令 絵 岩崎書店

パパのしごとはわるものです (えほんのぼうけん) [ 板橋雅弘 ]

パパの仕事をぼくはしらない。パパの仕事を知ったぼくと息子に仕事を見られたパパ。悪者の定義を揺るがしてくれる1冊。言葉だけじゃ表しきれない感情の機微を感じられます。こどもたちだけで楽しむのは本当にもったいない。大人にも楽しんでもらいたい作品です。

『パパはわるものチャンピオン』板橋雅弘 作,吉田尚令 絵 岩崎書店

パパはわるものチャンピオン (えほんのぼうけん) [ 板橋雅弘 ]

上の作品『パパのしごとはわるものです』の続編!パパの正体を知り、パパを応援することに。でも、隣にはクラスメートの女の子。悪者のパパを応援したいけど…!
三部作のこのシリーズで最も闘いが熱い作品!!読み聞かせでは、途中縦置きに変わるページで絵本の向きをスムーズに変えられると、盛り上がりが途切れないので、そこに注力するのがおすすめです!

『わるものパパのだいだいだーいファン』板橋雅弘 作,サトウマサノリ 絵 岩崎書店

わるものパパのだいだいだーいファン [ 板橋 雅弘 ]

『パパのしごとはわるものです』第3巻!まさかの僕が、悪者パパの敵に遭遇!!僕はどうする!?


ここまで読んだらぜひおすすめ!↓のノベライズ『パパはわるものチャンピオン』はこの3冊の絵本が原作です。読む小説に悩んでいる子へ、小説を薦める入口としての読み聞かせにも助かる絵本たちです。

『ノベライズ パパはわるものチャンピオン』藤村享平 脚本,板橋雅弘 著 岩崎書店

ノベライズ パパはわるものチャンピオン [ 板橋雅弘 ]

『どんなかんじかなあ』中山千夏 ぶん,和田誠 え 自由国民社

どんなかんじかなあ [ 中山 千夏 ]

ハンディキャップを持った子や両親を失った子が登場する作品。でも、かわいそうなんて表現は絶対に使わない。本当に相手を思いやるってどういうことか。大切なことを教えてくれる1冊。読み聞かせでは、モデルとなった子の紹介も出てくるあとがきを一緒に読むのもおすすめです。

『かべのすきま』中西翠 文,澤野秋文 絵 アリス館

かべのすきま [ 中西翠 ]

不気味なの?陽気なの

かべのすきまから何かがやってくる。

序盤と最後の一言を、雰囲気たっぷりに読むと、背筋がすこーし寒くなる。

寒くなるのに、どこかあったかい。

一体何が出てきたのか?読み終わった後、表・裏表紙をよーく見ると、分かるかも。

読んだ後に、次は何が来るのか、予想し合うのも楽しい1冊です。

『ねじまき鳩がとぶ]』青山邦彦 作,青山邦彦, 多田敬一 画 パロル舎

おもちゃの発明家が恋をした相手は、大手おもちゃ会社の御令嬢。

発明家青年の想いは届くのか?

淡い恋も気になるけれど、発明と使う人の関係についても大切なことを教えてくれる

セピア色の大人な作品です。

『幸せを売る男』草場一壽 作,平安座資尚 絵 サンマーク出版

幸せを売る男 [ 草場一壽 ]

畑を耕し、太陽を浴びて幸せに暮らしていた人々の村に1人の男が来て

「なんて貧しい村なんだ」と電気を普及させる。

人々は大喜び。でも、その代わりに過重労働の苦しい日々も始まって…

主人公は便利さと幸せのはざまで、どちらも否定するのではなく、

自分にとっての幸せを見つけていく。

幸せについて考えさせてくれる1冊。

『みえるとかみえないとか』ヨシタケシンスケ さく,伊藤亜紗 そうだん アリス館 

みえるとか みえないとか /ヨシタケシンスケ(著者),伊藤亜紗

身体のハンディキャップがある人もない人も、お互いの関わり方について考えたいときにおすすめの1冊。

目がうしろにもある宇宙人の星に着いた宇宙飛行士の僕。
えー!うしろが見えないの!?かわいそう…!みんなよけてあげてー!とすごい気を使われて変な気持ちに。
当たり前はひとによって違う。
自分が珍しい人だったらどうしてもらった方が嬉しい?

ハンディキャップに関わらず、人と付き合う方法を明るく考えられる作品です。

『3びきのかわいいオオカミ』ユージーン・トリビザス 文,ヘレン・オクセンバリー 絵,こだまともこ 訳 富山房

3びきのかわいいオオカミ [ ユージン・トリビザス ]

3びきのかわいい「ブタ」ではなく、オオカミ!

とってもかわいいオオカミたちが怖いブタから身を守るお家を建てます。

知っているお話とは真逆のとんでもない状況に驚きと大爆笑!

でも、笑いだけで終わらないのがこの絵本のいいところ。

あとがきを読むと、実は作者のユージーン・トリビザスさんは平和学者。

つまり、戦争や平和について研究している人。

どうして戦うの?どうしたら戦わずにいられるの?

読み終わった後にそんな風に見直すと、いろんな気づきがあるかもしれない。

大人でも、「途中に出てくるこの動物たちは何の風刺なのだろう…?」など

深い謎がいっぱい!

面白く、かつ平和についても思いをはせる時間をくれる作品です。

『ボクの穴、彼の穴。』デヴィッド・カリ, セルジュ・ブロック 著,松尾スズキ 訳 千倉書房

ボクの穴、彼の穴。 [ デヴィッド・カリ ]

ある砂漠に掘られた穴が2つ。

この穴には戦争中のボクと、敵国の兵隊1人がそれぞれ隠れている。

砂漠に2人きり、僕らは戦い続ける。だって、戦いに出るとき配られたしおりに、

敵のあいつは残酷で情け容赦ない、人間ではないと書かれていた。

でも、本当にそうなのか…?

家に家族が待っている。戦いなんてやめて、早く帰ろう。

平和を強く願う1冊です。

『42本のローソク』塚本やすし 作・絵 冨山房インターナショナル

42本のローソク [ 塚本 やすし ]

今年はお父さんの「厄年」らしい。

お父さんが事故に合ったり、なにかよくないことに巻き込まれるなんて絶対嫌だ。

いつもはお小遣いをすぐ使ってしまう僕だけど、お父さんのためにお金をためて、ショートケーキを買うんだ。

少し長めの読み聞かせになるけれど、僕の行動に周りのみんなが身も心も動かされていく。

「誰かのため」ってどんなことか、考えさせられる1冊です。

『ライオンになるには』エド・ヴィアー さく,きたむらさとし やく BL出版

ライオンになるには [ エド・ヴィアー ]

「ライオンが小鳥と友達になる」

聞いた瞬間、そんなバカな、と思ってしまう。そして、読み進めているうちに、

そういう「偏見」を自分が持っていることに気付かせてくれる作品。

こうに決まってる、これが当たり前。そんなの本当は誰にも決められないはず。

少し大人な、世界を広げてくれる1冊です。

『パンダのシズカくん』ジョン・J.ミュース さく・え,三木卓 やく フレーベル館

ある日突然、3きょうだいの隣のうちに大きなパンダが引っ越してきた!

彼の名前はシズカくん。彼は3人にちょっと深い禅のおはなしをしてくれる。

一番初めのお話はちょっと難しいかもしれない。でも、2つ目、3つ目と聞いていくうちに、

彼の話に引き込まれていく。

漠然とした不安を優しく吹き飛ばして、今あるものを大事にする気持ちを思い出させてくれる作品です。

『シズカくんとクーちゃん』ジョン・J.ミュース さく・え,三木卓 やく フレーベル館

上の『パンダのシズカくん』の続編。

シズカくんの甥っ子がやってきて、みんなで素敵な夏を過ごすおはなし。

実は一部、作者の体験に基づいているのだそうです。

見かけや、ちょっとした言動だけじゃ、相手のことは分からない。

ちょっと怖い人でも、ちゃんと相手を知ることの大切さを教えてくれる作品です。

『3つのなぞ』ジョン・J・ミュース 作,三木卓 訳 フレーベル館

レフ・トルストイの教えを、『パンダのシズカくん』の作者、ジョン・J・ミュースが

分かりやすく伝えてくれる1冊。

人生において

一番大事なのはいつ?一番大事なのは誰?一番大事なのは何をすること?

大人になっても読み返したい、あたたかい作品です。

『スープとあめだま』ブレイディみかこ 作,中田いくみ 絵 岩崎書店

スープとあめだま (闇は光の母) [ ブレイディみかこ ]

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 著 新潮社

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー [ ブレイディ みかこ ]

『スープとあめだま』は↑のノンフィクション作品の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社より2019年6月発行)の第5章、「誰かの靴を履いてみること」の一部が絵本化された作品。

大雪の日にホームレスの人々を助けるボランティアに参加したときのエピソードが切り取られている。

原作とは一部異なり、言葉もかなり少なくなった本作。

実は原作では、自分がボランティアで助けるべきホームレスの人から物をもらっていいのかという葛藤と、その行為の喜びをかみしめるシーンである。しかし、そういった主人公である少年の思いは、この絵本では一切言葉にされていない。

でも、作者は、それをあえて書かないことによって読み手がどう感じるかを見ているようにも思える。きっとこの言葉の空白は意図的なものであると思う。

でも、もし、この少年の心の葛藤をしっかりと伝えたいと思ったとき、原作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社,2019年6月)の76~85ページを後で読んでみたり、少年があめだまをもらったと伝えるシーンで原作84ページの親子の会話の部分を一緒に読んでみたりなど、読み聞かせの時に原作も併せてよんでみるのも個人的におすすめ。

『あかり』林木林 文,岡田千晶 絵 光村教育図書

これは特に女の子、女性におすすめの作品。

誕生日、二分の一成人式、生理が始まった、中学生になった、卒業した、結婚した、母になった、子どもたちが手を離れた。

どんなことでもいい、女性の人生の大切な節目に送りたい一冊。

寂しくて不安な夜も、好きな人を思った夜も、生きるとは何かを考え続けた夜も。

その心にあかりを灯そうと、一人の少女に寄り添い続けたろうそくのお話。

『クレヨンからのおねがい!』ドリュー・デイウォルト 文,オリヴァー・ジェファーズ 絵,木坂涼 訳 ほるぷ出版

クレヨンからのおねがい! [ ドリュー・デイウォルト ]

主人公はクレヨンたち!

それぞれの色のクレヨンたちが持ち主のケビンに「もっとこうして!」とお願いの手紙を書きます。

みんなどんなことを思っているのか…?

個人的に面白かったのは、ジェンダーレスの世界になってきていますが、男の子たちのピンクへの思いは、日本もアメリカも似ているんだなとわかったことです。

どの学年でも楽しめますが、ちょっと長いので高学年に特におすすめ。

でも、経験上その高学年の子どもたちが、面白かったからと他の学年の子どもたちに読み聞かせしている姿も多く見られた、年齢問わず楽しめる絵本です。

『かえってきたクレヨン』オリヴァー・ジェファーズ 絵,ドリュー・デイウォルト 文,中川ひろたか 訳 WAVE出版

かえってきたクレヨン [ ドリュー・デイウォルト ]

上の『クレヨンからのおねがい』を読んだら読みたくなっちゃう!

クレヨンたちの手紙の続きです。

クレヨンたちはケビンの家を飛び出して旅先からそれぞれケビンに手紙を書きます。

旅先でみんなどんな思いをしているのか?

少し長いけれど、クレヨンたちの主張にわくわくする作品です。

『ユキコちゃんのしかえし』星新一 作,ひがしちから 絵 偕成社

ユキコちゃんのしかえし [ 星新一 ]

最後が意外な結末なSFショートストーリーを描く星新一さんの作品を絵本化!

ユキコちゃんは男の子たちにからかわれ、くやしいままに隣の博士の家へ。

すると、博士が発明した薬が…

ユキコちゃんのしかえしはどうなるのか?

思いもよらない星新一作品。小説作品を読む入り口にもおすすめです。

『ゆきちゃんは、ぼくのともだち!』武田美穂 作・絵 童心社

ゆきちゃんは、ぼくのともだち! (童心社のおはなしえほん) [ 武田 美穂 ]

高齢のおじいちゃんおばあちゃんと暮らす子どもたちが増えている昨今。

このお話では、高齢で退院したてのおばあちゃんと僕が出てきます。

自分や周りについての記憶ががおぼろげになっていくおばあちゃんとの日々。

分かる!と共感したり、なるほどなあと思ったり。自分自身の生活に重ねて聞いてくれる子もいるはず。

おじいちゃん、おばあちゃんを持つ子どもたちにとって、心を軽く、明るくしてくれる作品です。

『ニンジャさるとびすすけ』みやにしたつや 作絵 ほるぷ出版

ニンジャさるとびすすけ (ほるぷ創作絵本) [ 宮西達也 ]

将来立派な忍者になるためには、いっぱい勉強した方がいいの?いっぱい遊んだ方がいいの

いじめはどうしたらなくなるの?…死んだら、どうなるの?

子どもから大人まで、つい答えるに悩んでしまうすすけの疑問に、周りの忍者たちが全力で挑む。そして、分からないときはお殿様に相談。

お殿様の優しい言葉に、前向きになれる作品です。

『きつねのがっこう』いもとようこ 作 講談社

きつねのがっこう (講談社の創作絵本) [ いもと ようこ ]

大事なスマホを落としてしまった!

でも、キツネの学校に迷い込み、キツネたちの意見を聞いて分からなくなってくる。

「スマホって大事なもの?」

まるでキツネたちに化かされれいるような、不思議なお話です。

まだまだ紹介したい!2ページ目に続きます

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ABOUT ME
えほんBB
元小学校教員・元学校司書。 高学年向けの読み聞かせに悩み、多くの絵本を読んだ経験から、絵本紹介人となる。現在一児の母。夢は読み聞かせ絵本の紹介を仕事の一つとして確立すること。全力で探し出した、戦友とも呼べる絵本たちをブログ・Instagram・Twitterで紹介中。