中学年

いじわるされて困ったら【読んであげたい絵本3選】

こんにちは!

えほんBBです。

いじめ、ではないのだけれど、

ちょっと乱暴な子たちに

子どもがいじわるされて困ったとき、

なんて声をかけたらいいのか悩みますよね。

今回は、そんな時

一緒に困難を乗り越えられるよう応援してくれる

絵本たちを紹介します。

『トゲトゲくんはね、』(クォン・ジャギョン/パイインターナショナル)

1~6年生におすすめ。

どうしてあの人はいじめてくるんだろう?

そう考えて、いじめられた側の子が、

「自分に原因があるのではないか」と思い、

嫌なことがあっても言い出せない時があります。

しかし、たいていいじめてしまう側は、

何か自分自身で制御でいないほどの不安やモヤモヤをかかえ、

それを誰かにぶつけてしまっていることがほとんどです。

・あなたが悪いからいじめられているのではないということ

・相手の中に何かくるしいものがあるのだということ

・いじわるに困ったら自分のためにも・相手のためにも周りの大人に話していいのだということ

この3つを伝えたい時、力を貸してくれる作品です。

『ニンジャさるとびすすけ』(みやにしたつや/ほるぷ出版)

1~6年生におすすめ。

(ただ、死についても少し考えさせられる作品なので、避けたい場合は5・6年生くらいがおすすめです。)

じゃあ、いじめてくる相手にはどう対応したらいいんだろう?

それは「優しく」すること。

叩かれたり、けられたりしたら嫌ですよね。

だから、どうしてもみんな離れていく。

でも、そうするともっといじめられる。

暴力に怯えていうことを聞く、のではなくて、

「これ一緒にやろうよ」とか、「○○に一緒に行こう」

と声をかけてもらえると、

態度ががらっと変わってしまうことがよくあります。

いじわるしてきても、大切な相手ならば、有効な手段です。

ただ、そう分かっていても

いじめられている相手にそんな声掛けをするなんて、

とても難しいですよね。

そんな時は次の絵本がおすすめです。

『にげてさがして』(ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社)

1~6年生(特に5・6年生)におすすめ。

辛かったら、嫌だったら、逃げてもいいんです。

ただ、一つだけ要注意!

誰かを誘って「あいつから逃げよう」と集団で避けるのはいじめになってしまいます。

辛かったら、保健室に助けを求めに行ってもいい。

周りの大人に愚痴をこぼしてもいい。

一緒にいたくない時は、そっと別の場所に行ってもいい。

逃げるってことは、自分のよりよい居場所を探すこと。

逃げてもいいんだということを伝えてあげるだけでも、

心がずいぶん軽くなります。

いかがだったでしょうか?

もちろん、意地悪なんてされない方がいいに決まっています。

いつどんなとき、誰かの悪意にぶつかるかは、大人も子どもも分かりません。

そんなとき、こんな本があったなと思い出してもらえたら、

子どもたちの悩みに寄り添うことができたなら、

本当にうれしいです。

12歳まで楽しめる読み聞かせ絵本を毎日紹介中!

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ABOUT ME
えほんBB
元小学校教員・元学校司書。 高学年向けの読み聞かせに悩み、多くの絵本を読んだ経験から、絵本紹介人となる。現在一児の母。夢は読み聞かせ絵本の紹介を仕事の一つとして確立すること。全力で探し出した、戦友とも呼べる絵本たちをブログ・Instagram・Twitterで紹介中。